太陽系で10番目の惑星発見?

 米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)は29日、冥王星の外側の軌道を公転周期約560年で回る冥王星(直径約2300キロ)より大きな天体をカリフォルニア工科大などの研究チームが発見したと発表した。JPLは「太陽系で最も遠い10番目の惑星だ」としている。新惑星と確定すれば、1930年の冥王星発見以来となる。同チームは03年にも、太陽系最遠の惑星状天体とされたセドナ(同約1700キロ)を見つけている。
 研究チームを率いる同工科大のマイク・ブラウン准教授(惑星天文学)によると、この天体は03年10月にパロマー山天文台カリフォルニア州)の望遠鏡で初めて撮影された。太陽系内の天体なら恒星の間を移動する様子が観測できるが、距離があまりに遠いため、当時は動いていることが確認できなかった。
 データを再度解析し、今年1月になって惑星だと分かったという。現在の名称は、「2003UB313」だが、すでに国際天文学連合に新名称を申請した。
 電話会見したブラウン准教授によると、太陽からの現在の距離は約145億キロ。冥王星の太陽からの平均距離より2倍以上遠い。現在は最も離れており、最も近づくと53億キロになる。軌道はだ円で、太陽系の軌道面から約45度も傾いている。
 直径は2700〜3000キロと見られる。地上からの観測では、地表にメタンが存在しており、表面温度は氷点下243度程度と推定された。
 現在はくじら座付近の方向にあり、光度は18.5等級という。
 同准教授は「非常に遠く、軌道が大きく傾いていたため、今まで発見されなかった」と説明し、新天体を「惑星」としたことについては「冥王星より大きい」ことを根拠に挙げた。
毎日新聞 7月30日17時16分更新記事)

 何でも太陽系の新しい惑星発見は75年ぶりだそうです。まだ正式に惑星と断定されたわけではないそうですが、近いうちに「水金地火木・・・」を新しく憶えなおす必要があるかも・・・