ピアノマンの正体発覚

○「記憶喪失は芝居だった」謎のピアノマン
 英国南東部の海岸で四月に保護され、「謎のピアノマン」として世界的に話題となった身元不明の男性は実はドイツ人で、「芝居をして医師らをかついでいた」と二十二日付の英大衆紙デーリー・ミラーが報じた。
 病院の最新報告書などに基づくもので、それによると、看護師が二十日にこの男性に面会し、「今日は何か話してくれるか」と尋ねたところ、男性は「はい。話します」といきなり答えた。保護されてから約四カ月間、何も話さなかった男性がついにわれを取り戻した、と看護師はあぜんとしたという。
 ところが、男性はそれまでも話すことができなかったわけではなく、自分はドイツ人で、「父はドイツで農場を経営し、姉妹が二人いる」ときちんと話した。パリで仕事をしていたものの、職を失い、ユーロスターで英国に渡って自殺しようとしたところを警察官に保護されたとも明かした。
 男性は保護された直後、ペンと紙を渡されてグランドピアノの絵を見事に描いたが、それもとっさに思いついたまでのことだった。礼拝堂のピアノでクラシックの曲を弾き続けたというのも間違いで、実際は一つの鍵盤をたたき続けただけ。男性もピアノがうまくないと認めたという。
 同紙によると、男性は身分を打ち明けた後、すぐにドイツに帰ったという。病院はまだ、男性の身元などの詳細は公表していない。
 病院では当初、記憶喪失とみて音楽療法や絵画療法を試したものの、効果はなかった。自殺しようとした際に背広や靴から身元確認につながるようなラベルをすべてはがしていたことも男性の策略だったとされる。
 病院では「悪ふざけと思えるようなところはまったくなかった」と語るものの、むだな治療に多額の費用がかかったとして男性を訴えることも検討しているという。
産経新聞 8月22日15時47分更新記事)

結局ハッタリかよヽ(`Д´)ノ