原爆慰霊碑損壊で男を逮捕

 広島市中区平和記念公園で二十六日夜、原爆慰霊碑の碑文がハンマーなどで傷つけられる事件があり、広島中央署は二十七日未明、出頭してきた同市安佐南区祇園七丁目、政治結社「誠臣塾」構成員で無職嶋津丈夫容疑者(27)を器物損壊の疑いで逮捕した。
 調べでは、嶋津容疑者は二十六日午後十時五十五分ごろ、慰霊碑の碑文「安らかに眠って下さい 過ちは 繰(くり)返しませぬから」の「過ちは」の部分に、所持していたハンマー(長さ約三十センチ)とのみ(長さ約二十センチ)二本を使って、最大で横二・五センチ、縦一・五センチの傷を、計十数カ所に付けた疑い。
 センサーや防犯カメラのモニターなどで気付いた市の警備員が一一〇番。嶋津容疑者は同日午後十一時十分ごろ、同署に出頭し、「過ちを犯したのはアメリカで、慰霊碑の『過ち』という文言が気に入らなかった。自分一人でやった」などと供述。ハンマーとのみはホームセンターで買ったと話しているという。
 慰霊碑では、二〇〇二年三月にペンキをかけられる事件があり、同署などは関連も調べる。県警によると、誠臣塾は同市西区を拠点に構成員は約十人という。

その気持ちは分からんでもないが、こういう形で抗議するのはいかがかと思う。